インストラクター紹介Vol.10

豕瀬 京子/Kyoko Inose

関東インストラクター山本です。

今回は、豕瀬(いのせ)京子インストラクターをご紹介します!

普段はなかなか聞くことができない幼少期のこと、経歴・経験、そしてお仕事の詳しいお話を、今回は豕瀬IRに熱く語っていただきました。

山本IR)

豕瀬 京子さん 東京都出身

2007年に日本チアダンス協会に所属しインストラクター歴は今年で15年(ダンス歴約20年)迎えます。様々な活躍をされている豕瀬IRですが、JCDAに入る前は、社長秘書の経験もある、ダンスが大好きなOLさんだったそうです!

子供時代の豕瀬IRは運動が大得意で、一言で言うならスポーツ少女。

足が速く短距離走で小学校の代表として陸上大会への出場歴もあり、小学校時代の担任の先生からは、運動能力ピカイチ!と言われていたそうです。

特に小4から始めたバレーボールでは、身長が高いこともあり、当時住んでいた市内では屈指の強豪チームに所属し、エースアタカッターとして数々の大会で優勝しました。

当時は全日本の選手になることを夢に、非常に厳しいコーチの指導のもとバリバリ頑張っていたそうです。中学生の時はバレー部の部長も勤めました。

社会人になってから入会した自宅近くのスポーツクラブで、ある日母親に誘われてダンスのクラスを受けに行ったことが、豕瀬IRがダンスにどっぷりハマるきっかけとなりました。

もっと踊りたい、もっと上手になりたい!という思いで、たくさんのレッスンを受けていた(旅先でさえ、ダンスのレッスンを見つけては受けに行くほど)そんな中で、尊敬する方との出会いがありました。その方のレッスンは本当に新鮮で、その時知ったダンスの楽しさは、今までに味わったどんなものとも違っていると感じたそうです。

その後もレッスンに通い続け、作品に参加させて頂くうちに「ダンスの指導に興味がないか」と声をかけられたことがきっかけで、豕瀬IRの人生が大きく変わったのでした。

その後JCDAのインストラクター養成コース(現在のライセンスコース)を受講、そしてその年度末にインストラクターオーディションを受けて合格し、2007年4月にJCDAのインストラクターの仲間入りをしました。

今では様々な場面で活躍する豕瀬IRですが、ダンスを始めたのもチアダンスを学び始めたのも周りよりも遅かったので、当初はそれを大きなハンデであると感じることも多くあったそうです。しかし、

「難しいと感じること、大変なことも全てが自分にとっての学びでありチャレンジ、絶対に超えたい壁、達成したい目標ばかりで、その難しさが逆に本当の楽しさでもある」

と笑顔で話してくださいました。

「チアダンスやダンスを始めたのが遅かった自分だからこそ、指導者として伝えられることや、生徒の気持ちに寄り添えることもある、そして何かを始めるのに遅いことなんてない!!」そう思いながら、元来の負けず嫌いで完璧主義な性格も手伝って、がむしゃらに頑張る日々を送ってきたそうです。

そして、インストラクターになったばかりの当時の想いを次のように語って下さいました。

豕瀬IR)

「インストラクターの名に恥じないよう、JCDAにしっかり貢献したい!周りの素晴らしいインストラクターと肩を並べられるような一人前のインストラクターになりたい!この先生に習いたい!と言われる存在になりたい。自分の場所をみつけたい、そんな思いを常に抱きながら、とにかく悩み、学び、色々なことを基礎から身につけるために必死に練習をして、スキルアップに向けて努力をしてきました。振り返ってみると、まさに「ガムシャラ」という言葉がピッタリだったように思います。絶対に挫けない!そんな気持ちで頑張ってきました。(全然足りていない気がしていますが)

JCDAでは本当にたくさんの経験を積ませて頂きましたが、そんな中でだんだんと、自分らしさを認められるようになってきたように思います。自分の得意なこと、自分にしかできないことや個性を磨いて発揮することが大切で、そこが自分のスペシャルなポイントであるということが解り、段々と肩の力を抜けるようになりました。

なにより素晴らしい仲間に恵まれて支えられて、今の私があると思っていますし、いつも近くで応援してくれたJCDAの仲間には感謝ばかりです。そして好きなことを仕事にできることが、心から幸せです。」

山本IR)

今、私は同じ思いを持ちながら未来に向かっているのでこのお話を胸に私も成長していきたいと感じました。そしてインストラクターになってから指導してきた中で、成長していく子供たちのストーリーをお話ししてくれました。

豕瀬IR)

「インストラクターになってすぐ受け持った幼児クラスで、とにかく構ってほしい、暴れる、泣き叫ぶ、という女の子がいました。最初は大変でしたが誠心誠意で向き合っていくうちにだんだんと変化があり、一年後には落ち着いてレッスンを受けられるように、またその一年後には周りのお友達の事を気遣えるようになり、さらに数年後にはダンスのスキルはもとより誰よりもチームワークを大切に思いやりを持って周りの仲間に接することができるまでに成長してくれました。

また別の子は引っ込み思案で人前に立つことが大の苦手でしたが、チアダンスを始めてからとても明るくなり、幼稚園の年長さんの発表会では主役に立候補できるほどになったと、お母様から感謝のお言葉をいただきました。

先生みたいなチアダンスの先生になりたい!先生をアメリカの大会に連れていくのが夢だ!と語ってくれた生徒達も居ました。

何より嬉しかったのは、ダンスを習ったのが先生だったから、踊ることの楽しさを沢山教えてもらったからこそずっとダンスを続けられています!という言葉を頂いたこと。

そんな言葉をもらうたび、歓びで胸が震える思いになります。」

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山本IR)

ほかにも嬉しいことが本当にたくさんあり、数えきれないほどの感謝の言葉、子供たちからのお手紙や、先生大好き!の言葉をもらったそうです。それらの出来事を通して実感したことも語って下さいました。

豕瀬IR)

自分はただ一時的にチアダンスを教えるだけの存在ではなく、自分がレッスンを通して関わる全ての方々の人生を変えるかもしれないとても重要な存在でもあると同時に、自分には大きな責任があるとういうことを実感しました。だからこそ、いつも真剣に自分の全力で向き合わないといけないと思っています。

子供たちの成長のお手伝いをし、見守ることができること、人生の大切な瞬間に立ち会うことができると同時に、自分自身も多くのことを教わり学ばせてもらい成長できること。沢山の笑顔に出会い、感動を共有できること。そういったことが私にとってのこの仕事の最大の魅力だと感じています。

また、JCDAでは、Team JCDA Kidsの指導を1期から8期までをIRの一人として担当させて頂きました。幼かったメンバー達が成長して、Team JCDA Kids を離れた後もそれぞれのチームで大会に出場して演技をしている姿、礼儀正しく素敵に成長している姿を見ると、頑張ってきてよかったとつくづく感じることができました。

そして近年では大人になって立派に成長し、インストラクターとしてJCDAに戻ってきてくれた元TJKメンバーもいて、本当に嬉しく幸せに思っています!(と同時に歳も感じますが笑)

普段のレッスンはもとより、社会福祉施設でのボランティア活動やTeam JCDAの振付、公演や大会でのMC、審査など大きな責任を伴う数々のスペシャルな経験をさせて頂いて、それがまた視野を広げたり大きな経験値となって自分を成長させてくれている。ステキな出会いやキッカケが波紋のように広がって、ご縁がご縁を生み、そして気がつくと、あっという間に14年間が過ぎていたように思います。もちろん失敗も反省もたくさんありましたが、どれを思い返しても本当に貴重な経験ばかりです。

常に前に進み続けたいという思いと根っからのダンス好きもあり、時間を見つけてはレッスンを受けているのですが、色々なジャンルのダンスを学び、踊り続け、自身が舞台にも立ち続けることで得たスキルや経験を強みとして、チアダンスのインストラクター活動にもしっかりと活かしていきたいという思いも変わっていません。

現在もあらゆるところに出向き、老若男女多くの方々にダンスを指導させて頂いています。

チアダンスは、年齢や目的に合わせた楽しみ方が出来るところも大きな魅力の一つだと思います。ポンを持って踊ると自然にハッピーになり笑顔になれる、同時に観る側も楽しく明るい気持ちになれる。そんな素晴らしいダンスの指導に携われることは本当に幸せで、このご縁に感謝しかありません!

山本IR)

ここまでたくさん豕瀬IRのお話しを聞いてきましたが、たくさんの苦労と努力と長年の経験の上に今があると知って後輩IRとしてとても学びになり、感動しました。

さてそんな豕瀬IRに仕事で心がけていること、モットーを聞いてみました!

豕瀬IR)

・当然3つのスピリット!

・どんな時も明るく元気な笑顔。挨拶もしっかり!

・失敗して落ち込んでも問題点をできる限り見直してその先の自分の糧にすること

・出来ないを出来るに変える努力を続けること

・子どもたち一人一人に目線を合わせて話を聞くこと

・常に謙虚であること。生徒はもちろん、保護者の方一人一人をリスペクトして、丁寧に接すること

・まずはチャレンジしてみよう!

・ポジティブな目線から相手に言葉を伝える努力をすること

・伝えるだけでなく、伝わるところまでを意識!

「どんなことも”楽しい”がないと続かないと思っています。楽しいからもっとやりたい→もっと幅を広げたい→もっと上手になりたい→出来なくて悔しいから頑張る→出来るようになった→嬉しい!楽しい!このループが良い結果やポジティブな心を育むと思っているので、レッスン中は極力一人一人に声をかけてアドバイスをしつつ、いいところはたくさん褒めて、笑わせる瞬間を作る。楽しく伝わりやすい表現を工夫するなどなど。まずは”楽しい”を感じてもらえるよう、明るく楽しい雰囲気作りを心がけています」

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山本IR)

私も参考にさせて頂きます!

豕瀬IRのお仕事の話をたくさんして頂きましたが、お休みの日にはどんな過ごし方をしているか聞かせて頂きました!

豕瀬IR)

「お休みの日は、家族で過ごす時間を大切にしています。たまに一人でショッピングに出かけたり、映画を見に行ったり、友人とランチやお茶に行くこともありますが、コロナ禍もあり家族でいることの方が多いです。以前のように気軽に外出しづらくなってしまいましたが、アクティブなスポーツからインドアでできる遊び、旅行・遠方へのドライブなどなど、娘には色々な経験をしていろいろな景色を見て欲しいので、家族で楽しめる新しいことを色々と探しては楽しんでチャレンジしてみています。

これまでで一番感動的だったのは、ずっと昔からの夢だったイルカと泳いだこと!

昨年末は真冬のキャンプデビューもしました。

家族で楽しい時間を共有して、一緒に笑いあえることが私の最高の癒しになっています。家族は私の一番の応援団で、私の元気の素です!

山本IR)

素敵なご家族との時間、そして豕瀬IRのプライベートな一面も教えて下さいました。

それでは最後に生きていく上で大切にしていること、ポリシーを教えて下さい。

豕瀬IR)

「人に対する思いやりと、感謝の気持ちを常に持っていたい、一瞬一瞬を大切に生きたい、歳を重ねるにつれてそのように思うようになってきました。

自分だけで生きてきたわけではなく、両親や家族はじめ友人や仲間、たくさんの人たちが支えてくれたから今の自分があります。

人生は一度きりなので、後悔しないためにも自分らしくいろいろな経験をしたい。様々な出会いとつながりを大切に、自分の気持ちに素直に生きていきたいと思っています。

そして、チアダンス界は日々進化しています。私も常に勉強!!常にチャレンジ!!生涯踊り続けたい!!そう思っています。」

山本IR)

チアダンスの指導からHiphopの指導、振付、審査員、MC、さらには歌やスポーツなど

とにかく多才な豕瀬IR。

その裏には人知れぬ大きな努力があり、今の豕瀬IRのご活躍に繋がっているのだと知ることができました。

そんな豕瀬IRの言葉はたくさんの方の勇気になることと思います。私も後輩インストラクターとしてとても勇気と希望になりました!

豕瀬IR本当にありがとうございました!

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